生後間もない乳児の虐待死などの事件が相次ぐ中、緊急避妊薬へのアクセスは意図しない妊娠を防ぐ重要な選択肢であり、社会問題として注目が集まっています。
第五次男女共同参画基本計画案に記載されるなど、政府においても緊急避妊薬の薬局販売に向けて前向きな検討が
進められる一方で、当事者にとって適切な運用が行われるのか等の課題があります。
「誰一人取り残さない」環境整備に向けて、国内外の事例や当事者の声をもとに今後の課題や必要な施策を考えます。
※新型コロナウイルス感染症の流行を受け、一般の方はオンライン参加いただける院内勉強会となっております。
現地会場は国会議員、メディアの方を対象に開場いたしますが、感染予防に十分配慮して実施します。
37.5℃以上の発熱がある方のご参加はご遠慮いただき、入室時の手指の消毒等、感染予防対策にご協力ください。

【開催概要】
院内勉強会「当事者目線での実現を 緊急避妊薬の薬局販売に向けての課題とこれから」
■日時:2020年12月4日(金)13時~15時30分(12時30分開場)
■会場:衆議院第一議員会館 多目的ホール
※一般の参加者はZoom(オンライン)での参加になります。
※申込者にZoomウェビナーのURLをお送りいたします。
※後日YouTubeにて録画動画を適宜編集の上、配信予定です。
■対象:国会議員の方、メディアの方、一般の方
■参加費:無料
■お申込み:
会場参加の方(国会議員の方、メディアの方):
https://forms.gle/vVP2uYrJgwKgcJLy6

ZOOMウェビナー(一般の方):
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_3PviNzpBS9e6Vh-9l_ZmkQ

■定員:会場80名、Zoom500名(先着順のご案内となります。ご好評につき、Zoomの定員を増員いたしました)
■主催:緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト
(イベント事務局:NPO法人ピルコン)

【プログラム】
1.ご挨拶・参加議員からのご発言 13:00-13:10
2.講演・報告(敬称略) 13:10-15:05
・NPOピルコン 染矢明日香:
 「緊急避妊薬を取り巻く現状と課題」
・公益財団法人ジョイセフ 市民社会連携グループ小野美智代:
 「若者の声を政策へ~第5次男女共同参画基本計画に届けた1000の声から~」
・#なんでないのプロジェクト 福田和子:
 「若者の声から考える当事者を尊重するヘルスケアのあり方」
・産婦人科医 遠見才希子:
 「国内の緊急避妊薬を巡る議論と国際スタンダードの比較」
・京都大学SPH薬局情報グループ 岡田浩:
 「緊急避妊薬の薬剤師向け資材を通して伝えたいこと」
3. 質疑応答・クロージング  15:05-15:30

【登壇者(登壇順・敬称略)】
染矢明日香
NPO法人ピルコン代表。中絶経験がある当事者で、中高生・若者、保護者向けに性の健康、包括的な性教育の
啓発活動を行う。

小野美智代
公益財団法人ジョイセフ市民社会連携グループ長。2016年より日本のジェンダーやセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツの意識向上をすべく国内で「I LADY.」を始動。2020年、30歳以下の若者を対象とした
プロジェクト「#男女共同参画ってなんですか」を、若者たちと協働で進める。

福田和子
#なんでないのプロジェクト代表。スウェーデンヨーテボリ大学大学院公衆衛生学修士課程。
SheDecidesSRHRアクティビスト世界の25人, Women Deliver Young Leader 2020選出。

遠見才希子
産婦人科専門医。筑波大学大学院ヒューマン・ケア科学専攻社会精神保健学分野博士課程。
大学時代より全国の学校で性教育を行う。

岡田浩
薬剤師、京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野特定講師。京都大学SPH薬局情報グループ。内科クリニック、保険薬局で働きながら京都医療センターなどで慢性疾患における薬剤師の介入効果を研究し、2017年〜19年カナダのアルバータ大学に留学。2019年に帰国し、現職。

「緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト(通称:緊急避妊薬を薬局でプロジェクト)」とは
緊急避妊薬のアクセス改善を求める市民の声を届け、意図しない妊娠のリスクを抱えたすべての女性が、
安心・安全に緊急避妊にアクセスできる社会の実現を目指すプロジェクトです。

https://kinkyuhinin.jp/

緊急避妊薬とは
性交から72時間以内に内服することで高い確率で妊娠を避ける薬。日本では処方箋が必要で、
価格も6000円~2万円前後と高額。海外では薬局での販売や無料配布も見られ、そのアクセスの行方が注目される。