対話から学ぶ性の健康教育を広げるNPOピルコンの公式サイト

代表ご挨拶

代表ご挨拶

ピルコンは、2007年、慶應義塾大学の学生団体「避妊啓発団体ピルコン」として設立し、その後、若手社会人を中心とする有志の任意団体としての活動を経て、2013年、NPO法人として成立しました。

活動の中心となっている20-30代のメンバーは、恋愛や性について悩んだり、経験を重ねる中で、性の知識や丁寧な人間関係を築いていく大切さを、身を持って実感してきた一般市民です。

学校の性教育は、どこか他人事。
親とはまさか性についての話はできない。
友達とは恋愛話や下ネタは話すけど、避妊や性感染症まではよく分からないし、マジメに話したことはない。

そんな中、普通に恋をしているだけなのに、予期しない妊娠や中絶、性感染症に悩む子は少なくありません。
年間約20万件に及ぶ中絶が行われ、10代の中絶はその10%。
性経験のある高校生の10人に1人が、クラミジアなどの性感染症にかかっていると言います。その一方で、妊娠を望んでいるにも関わらず、不妊に悩む人も増えています。
けれど、そんな事実を現代の若者が知る機会は決して多くはありません。

私自身、大学生の頃、意図せず妊娠し、悩んだ末に中絶を選択しました。
時計の針を戻すとしたら、産むか、産まないかの選択ではなく、きちんと性について学んだり、避妊をするところに戻りたいと思いました。
自分と同じような思いをする人を減らしたい。
その思いから、その後大学内で学生向けに避妊啓発活動を始めました。

いくら性や避妊の大切さについて伝えたくても、まず自分事だと捉え、関心を持ってもらうことの難しさにもぶち当たりました。その中で、セクシュアリティ教育やヘルスプロモーションについて私自身も学びながら、若者に身近なSNSなども活用し、対象者に関心のあるテーマに触れながら性の学びを深め、オープンに話し合うことの大切さを伝えてきました。
そんな中、パートナーにも恵まれ、恋愛を通して自分や相手と深く向き合い、大好きな人と支え合い応援し合いながら、豊かで幸せな時を重ねる素晴らしさも知りました。

今や、インターネットや街の本屋、コンビニエンスストアやビデオショップでは、簡単にポルノ情報にアクセスすることができます。
学校や親が子どもときちんと向き合って、性について教えなければ、子どもたちは簡単にアクセスできる偏った性情報から性を学んでいきます。
これからの世代の子どもたちが、恋愛や人間関係を通してより豊かな人生を送り、自分の将来の夢も実現してくために。
子どもや若い世代が、知識の不足や誤った性知識に振り回されずに、きちんとした知識を学び、情報を見極める力、自分にあった選択肢を選び取る力を身につけていくサポートをしていくことが大人、社会の責任だと考えます。

NPO法人ピルコンでは、自分たち自身も学びながら、若者が性について気軽に学べる機会を、そして大人には、子どもへの性の伝え方を学ぶ機会を提供することで、健康で自分の望む人生を実現できる次世代を増やしていきたいと考えています。

皆様のご理解とご協力を何卒よろしくお願いいたします。

NPO法人ピルコン理事長

染矢明日香

理事紹介

asuka染矢 明日香(そめや あすか)

NPO法人ピルコン理事長。
石川県金沢市出身。
自身の経験から日本の思いがけない妊娠・中絶の多さに問題意識を持ち、大学在学中より学生団体ピルコンを立ち上げ、性の健康の啓発活動を始める。その後民間企業でのマーケティング職を経て、2013年にNPO法人ピルコンを設立。自分事として性の健康を伝える若者ボランティアの育成をしながら、中学校、高校、大学等で300回以上、4万名以上の対象者に性教育講演を実施。イベントや啓発資材の企画、動画コンテンツの製作・発信、政策提言を行い、思春期からの正しい性知識の向上と対等なパートナーシップの意識醸成に貢献している。
保護者や教育関係者向けの性教育講座も定評があり、自治体からも多く要請を受けている。現在は海外の性教育動画Amazeの日本語翻訳プロジェクトの統括も行う。

NHKやTBS、朝日新聞、読売新聞、日経新聞などの大手メディアにも数多く出演・掲載。
慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科公衆衛生専攻修了(公衆衛生学修士)、慶應義塾大学SFC研究所上席所員。公認心理師。日本思春期学会性教育認定講師。思春期保健相談士。日本家族計画協会ピア・コーディネーター養成講座、SEE(Sexuality Education and Empowerment)性教育アカデミー2018、WAS(世界性の健康学会)2021におけるSexual Attitude Reassessment (SAR)などを修了。緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト共同代表。NPO法人デートDV防止全国ネットワーク理事。一般社団法人性と健康を考える女性専門家の会理事。中高生のための性のモヤモヤ解決サイト「セイシル」アドバイザー。
著書に『マンガでわかるオトコの子の「性」』(監修:村瀬幸浩、マンガ:みすこそ、合同出版)、『はじめてまなぶ こころ・からだ・性のだいじ ここからかるた』(監修:艮香織、合同出版)。監修書に『10代の不安・悩みにこたえる「性」の本』(学研プラス)。
twitter:asukasuca

yoko_tsutsui

筒井 陽子(つつい ようこ)

NPO法人ピルコン理事。
早稲田大学第一文学部(現文学部)を2005年に卒業後、新卒採用コンサルティングの企業にて就活アドバイザーとして勤務、2013年よりNPO法人ピルコンへ参画。
中高生や大学生、若手社会人を対象とし、性の健康やライフプランニング、パートナーシップの知識を、身近な立場から、わかりやすく伝える出張授業を実施。

首都圏を中心に、全国の公立・私立の中学校、高校(全日制、通信制、定時制)、大学、児童養護施設にて、のべ100回以上、4,000名以上の生徒・児童に実施。
平成28年度からは杉並区との協働提案事業として、勉強会の企画と啓発活動を行う若者(ピア・リーダー)の育成に携わる。ピルコン理事を務める傍ら、企業の新卒採用に関わる仕事をしている。

ピルコンでは、現在40名ほどのフェロー(大学生・若手社会人ボランティアスタッフ)と一緒に活動を行っています。詳細はメンバー紹介をご覧ください。

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