対話から学ぶ性の健康教育を広げるNPOピルコンの公式サイト

性教育を始める上で大切な8つのポイント




いざ性教育を始めようとしている方の中には、何をどのように伝えれば良いかわからずに困っている方もいらっしゃるかと思います。ここでは、保護者・大人が抱きやすい疑問に応えるようなかたちで、性教育を始めるにあたって大切なポイントを8つにまとめました。(アメリカのNGO「AMAZE」の情報を参考にしてまとめています。)

1.子ども・若者に与えられる情報(性に関することを含む)は役に立つものであり、害を与えるものではありません

実は、性の話題について子どもと率直に話をする保護者をもつ子どもたちは、性行為を始める年齢を遅らせ、性生活を始めた時にはより責任ある行動をとるようになると調査が明らかにしています。

2.子ども・若者と性やジェンダー、生殖について、早い段階から話をすることで、あなた自身が子どもたちにとっての知識やアドバイスの情報源となるこ とができます。

また、子どもたちがあなたのことを信頼できる情報源だと考えるようになる と、友人、メディアやインターネット等、ほかの不正確で混乱させやすい情報を求める可能性が減ります。

3.子どもたちがあなたに質問をするまで待つ必要はないですし、実は待つべきではありません。

待つことで、子どもたちが初めに得る情報があなたから伝えられているものでないことを確実にしてしまいます。

4.早すぎる段階で多すぎる情報を与えてしまうことで、子どもが性に活発になるというのは神話・誤解です

他の話題と同じように、子どもたちが理解できる範囲を超える情報について、冷静で思いやりのある大人からの話であれば、子どもたちは退屈に思い、他のことに関心を持つようになります。

5.性について話すことは、性自認・ジェンダーについて話すことも含まれます。

子どもたちがさらされている偏見に基づく性別役割に気付くことに導き、自分らしくあることや、他の子どもたちをありのまま受け止めることにつながります。

6.大人が子どもに考えを植え付けるわけではありません。

子ども自身の自然な好奇心にまかせて、そして、彼らの周りの大人が質問しやすく近寄りやすいと子どもが感じるかどうかで、多くの子どもは4~6歳ごろに、彼らがどのようにして誕生したのか唐突に聞くようになるでしょう。彼らからの質問に合わせて会話をするようにしましょう。

7.子どもに彼らがどのようにして誕生したのか話すことは大人の性行為について話すこととは同じではありません。

彼らが成長するにつれて、性的な行動は体だけではなく心に大きな影響を与 えることや、性行為が生殖のためだけではないことを理解するのを手助けすることができるようになるでしょう。

8.性について話すことは、単なる会話ではないこと、そして、始めるのに遅すぎることはないことを心に留めておいてください。

子どもとこのような話題について会話をすることは、彼らの人生を通して性の健康を実現する助けになるでしょう。

AMAZE.orgより

PAGETOP
Copyright © pilcon All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.