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性の健康用語集

女性のからだ
月経(げっけい)
女性特有の生理現象で、約1カ月の間隔でおこり、3~7日続く子宮内膜からの周期的な出血のこと。11~13歳の頃に始まり、30~40年間ほど続く。医学用語では「月経」というが、一般的には「生理」などとも呼ばれている。

卵子(らんし)
女性の生殖細胞。精子と結合(受精)し、新しい命のもととなる。

排卵(はいらん)
赤ちゃんになる準備ができた卵子が卵巣の外に出てくること。

受精(じゅせい)
卵子と精子が結びつき、受精卵となること。

着床(ちゃくしょう)
受精卵が子宮の内側にある「子宮内膜」にもぐりこみ、根をおろすこと。

子宮(しきゅう)
女性のおなかの中にある、赤ちゃんを育てる袋状の組織。

子宮内膜(しきゅうないまく)
子宮の内側にある、受精卵が着床する(赤ちゃんが育つベッドとなる)組織。妊娠しないと定期的にはがれおり、月経として腟から排出される。

腟(ちつ)
子宮と外界をつなぐ管の組織。

卵巣(らんそう)
赤ちゃんのもととなる卵子を育てる組織。また、妊娠に備えて子宮をコントロールする2種類の女性ホルモンを卵胞から分泌する役割をもつ。

中絶(ちゅうぜつ)・人工妊娠中絶(じんこうにんしんちゅうぜつ)
妊娠を人工的に中断する手術。胎児が子宮の外で生活できない妊娠22週未満にかぎり、母体の経済的・身体的理由により妊娠継続が難しい場合や性被害にあった場合には日本で法律により認められている。
詳しくは⇒妊娠・中絶

おりもの
子宮や腟から分泌される酸性で粘性のある分泌液。腟のうるおいを保ち、病原菌などの雑菌が子宮内に侵入するのを防ぐ働きがあり、体を守るために大切な役割を持っている。女性の月経周期や体調により、色や量、粘性が変化する。

ナプキン
生理(月経)中の経血を吸収する下着に装着するシート状のもの。使い捨ての紙ナプキンや、洗って繰り返し使うことができる布ナプキンもある。経血の量に応じて異なる大きさのナプキンが販売されている。

タンポン
女性の腟内に挿入して生理(月経)の経血を吸収するもの。経血を吸収する部分は綿でできているので使い捨てとして使う。ナプキンとは違い体内に入れて使うので、入浴や水泳をしても経血が漏れにくい。

月経カップ
女性の腟内に挿入して生理(月経)の経血を溜めて、溜まったら捨てるもの。カップは医療用シリコンや天然ゴムでできていて、繰り返し何回でも使うことができる。

男性のからだ
精巣(せいそう)
精子がつくられ、貯められる袋上の組織。

精子(せいし)
男性の生殖細胞。卵子と結合(受精)し、新しい命のもととなる。

包茎(ほうけい)
男性器の先(亀頭)が皮ふ(包皮)につつまれていること。

カウパー腺液(カウパーせんえき)
尿道球腺液。男性が性的興奮を感じた時に尿道から分泌される無臭の無色透明の粘液。精子は酸性に弱いため、尿道内をアルカリ性にして精子が通りやすくする働きがある。カウパー腺液が分泌される時に精子が射精前に排出されることもある。また、射精前にも精子を含む精液が漏れ出すこともあり、腟外射精でも女性が妊娠する可能性がある

夢精
ペニスへの直接的な刺激が有無に関わらず、寝ている間に射精をする男性の生理現象。性的な夢を見る時に起こることもある。思春期の男子に起こることが多いが、起こらないこともある。

早漏(そうろう)
性交時の射精に至るまでの時間が本人の意思に反して過度に短くなること。

遅漏(ちろう)
性交時の射精に至るまでの時間が本人の意思に反して過度に遅れること。

避妊性感染症
避妊(ひにん)
妊娠を防ぐ方法

腟外射精(ちつがいしゃせい)
女性の腟にコンドームをつけずに男性器を挿入し、射精の直前に男性器を腟の外に出して射精すること。避妊にはならない。外出しとも言われる。

腟内射精(ちつないしゃせい)
女性の腟の中で射精すること。中出しとも言われる

コンドーム
性感染症予防のための、男性器につけるゴム製の袋。避妊用具としても使われるが、正しく確実に使用するためには技術が必要。(年間の避妊の失敗率は2~18%ほど)「ゴム」や、「スキン」とも呼ばれる。
詳しくは⇒コンドーム

ピル・低用量ピル(ていようりょうピル)
ホルモンの量をコントロールすることで排卵をストップする避妊薬。経口避妊薬(口から飲む避妊の薬)“Oral Contraceptive”の略でOCとも言う。月経不順や月経痛の治療薬としても使用される。産婦人科・婦人科の病院で処方してもらう必要がある。女性が主体的に行える避妊方法。(年間の避妊の失敗率は0.3~8%*飲み忘れ含む)
詳しくは⇒避妊

緊急避妊薬(きんきゅうひにんやく)
避妊に失敗した時や性被害にあった時に、72時間(3日)以内にを服用することで、約80%の確率で妊娠を防ぐことができる薬。アフターピルともよばれ、婦人科・産婦人科の病院(内科や救急外来でも対応可能なことも)を受診するか、対応するオンライン診療を受診することでも購入できる。
詳しくは⇒アフターピル・緊急避妊

IUD
子宮内避妊具とよばれ、子宮の中に装着する小さな器具。一度挿入すると2~5年にわたり長期的で高い避妊効果がある。医師による装着と除去が必要。子宮内に装着するので出産経験のある女性の使用が推奨されている。(年間の避妊失敗率は約0.6%~0.8%)緊急避妊の処置として使われることもある。
詳しくは⇒避妊アフターピル・緊急避妊

IUS
子宮内避妊具とよばれ、子宮の中に装着する小さな器具。IUDとの違いはIUSはホルモンを放出するようになっていることで、高く長期的な避妊効果だけではなく月経困難症の治療にも使われる。(年間の避妊失敗率は約0.2%)
詳しくは⇒避妊

性感染症(せいかんせんしょう)
いわゆる性病。性行為により粘膜や皮膚の接触によって感染する病気のこと。
詳しくは⇒性感染症

多様な性
LGBT(えるじーびーてぃー)
「L」レズビアン(女性同性愛者)「G」ゲイ(男性同性愛者)「B」バイセクシャル(両性愛者)「T」トランスジェンダー(出生時の性別が心の性別と異なる人)という言葉の頭文字を合わせて、多様な性のあり方や、多様な性のある方を持つ人を総称する言葉。セクシュアルマイノリティ、性的マイノリティとも。

SOGI(ソギ、ソジ)
Sexual Orientation & Gender Identityの頭文字を取った用語で、日本語では「性的指向と性同一性」などと訳される。セクシャルマイノリティの総称として、LGBTが使用されることが多かったが、性的指向や性同一性はすべての人に関わることからLGBTよりも広い概念を指します。LGBT/SOGIのようにLGBTと併記して使用されることも多い。

レズビアン
女性同性愛者。女性の性自認をもち、恋愛対象が女性の人。「レズ」と称されることもあるが、差別用語として使われてきた背景があるため、当事者の中には「ビアン」という言葉を好んでつかう人もいる。

ゲイ
男性同性愛者。男性の性自認を持ち、恋愛対象が男性の人。「ホモ」というのは差別用語として使われてきた背景がある。

バイセクシュアル
両性愛者。異性も同性も恋愛対象である人。

パンセクシュアル
男性や女性など性別にとらわれず、すべての人が恋愛対象である人。

Aセクシュアル(エイセクシュアル・アセクシュアル)
他者に対して恋愛的感情も性的欲求も感じない人。

アロマンティック
他者に対して恋愛感情を感じない人。ただし性的な欲求は感じることはある。

ヘテロセクシュアル
異性愛者。

ジェンダー
社会的・文化的に形成された性。

性自認
自分の性をどう認識するかということ。「こころの性別」とも。身体的な性別と性自認には関係がない。また性自認は男性・女性だけではなく、「男性でも女性でもある」「男性と女性の間」「男性でも女性でもない」「場合によっては男性・女性・どちらでもある/ない」「自分がどういう性か悩んでいる」「意図的に性自認を定めていない」など様々である。

トランスジェンダー
性自認(自分が自分の心の性別をどう感じているか)と「からだの性」(出生時の身体の性別)が一致していなかったり、「からだの性」とは異なる性で生きようとしたりする人たち。もしくは、既存のジェンダーのあり方に疑問を感じ、それを越えようとする人。トランスジェンダーの中でも、出生時の性別が女性で、性自認が男性の人を「FTM」…Female(女性)To(から)Male(男性)、出生時の性別が女性で、性自認が男性の人を「MTF」…Male(男性)To(から)Female(女性)と言う。

性同一性障害(せいどういつせいしょうがい)
トランスジェンダーのなかでも、「医療を必要とする人たち」を指した医学的な概念。外見上の性別を変えるために、性ホルモンや外科手術などの医療行為を受ける選択肢があるため、疾患(病気)名としてつけられた一方で、実際にはすべての人が医療を必要としているわけではない。
「性同一性障害」という言葉については「精神疾患かどうか」という国際的な議論が現在進んでおり、2022年に改訂されるWHOの国際疾病分類(ICD-11)では、性同一性障害(Gender Identity Disorder)は「精神疾患」から外れ、「性の健康に関連する状態」という分類の中のGender Incongruence(性別不合/日本の厚生労働省による仮訳)という項目となった。

シスジェンダー
性自認(自分が自分の心の性別をどう感じているか)と「からだの性」(出生時の身体の性別)が一致している人。

Xジェンダー
心の性が女性や男性に必ずしも分類されるわけではない(女性・男性を行き来している、又はどちらでもない)人

クィア
「奇妙な、独特の」という意味の言葉で、性的少数者の総称の一つ

Q/クエスチョニング
性自認や性的指向が定まっていない、またはあえて決めていない人

ジェンダーフルイド
明確に自分のジェンダーを定義せず、その時々で性自認が変化・ゆらぐ人

ノンバイナリー
男や女といった、既存の性別に自分を限定していない人

ジェンダーロール
社会的にその性別に期待される役割や行動様式のこと。

DSD(s)
Disorders of Sex DevelopmentまたはDifference of Sex Developmentの略で、「性に関する体の特徴(染色体、生殖腺、解剖的)が定型的とは違う発達をする様々な状態」を総称している言葉。医学的には「性分化疾患」、海外の支援団体の一部では「インターセックス」とも呼ばれている。
DSDは体の状態を表すもので、DSDの人を性的マイノリティと含めることについては議論がある。
インターセックスと呼ばれることもあるが「中性」や「男でも女でもない性」だと誤解されることが非常に多く、軽蔑的なニュアンスも含んでいたりしたことから、DSD(s)という表現を使われるようになった。

インターセックス
主に出生時の性器による性別の判断が難しい状態をインターセックス( 性分化疾患 )と呼んでいたが、現在はインターセックスや半陰陽、男でも女でもない、第三の性、中間の体、等という言葉は差別的なニュアンスを含む表現として最近はDSD(s)という言葉が使われるようになってきている。
参考: ネクスDSDジャパン

アライ
アライ(Ally)、正しくはストレートアライ(Straight Ally)。自分は、LGBTでは無いけれどLGBTの人たちの活動を支持し、支援している人。

カミングアウト/カムアウト
自分の意志で「自分の性のあり方」を伝えること。

アウティング
カミングアウトされた事実を本人の許可なく言いふらすこと。

同性婚
法律上の性別が同じ二人同士が結婚すること。

同性パートナーシップ制度
同性同士のカップルに対し、地方自治体が、法的な効力はないが独自の証明書や宣誓書を発行し、婚姻と同等であると認める制度。

性行為・セルフプレジャー
性行為
性的な欲求によって行う様々な行為・コミュニケーションのこと。一人で行うこともあれば、複数で行うこともある。性器同士の接触が伴うこともあれば、そうでないこともあり、生殖、快楽・コミュニケーション、支配・暴力の要素を持ち、多面的な意味合いを持つ行為である。

セルフプレジャー
自らの性器を刺激して、快感をえること。
マスターベーション・オナニー・自慰・ソロセックスと表現されることもある。これら3つが行為自体をは悪いことであるという考えの語源なのに対し、セルフプレジャーは「自らをよろこばせる」という肯定的な意味合いを持つ。

テクノブレイク
過度なマスターベーションにより死に至る、身体異常が出るという現象を指す言葉だが、ネット上を中心に広まったデマ情報であり、医学的事実はない。

オーガズム(オルガズム)
男性は主に射精を指し、女性では、性的な興奮により緊張した骨盤の周りの筋肉がリズミカルな収縮反応の後、弛緩(ゆるむ)した状態に至ることで、快感を伴う。俗に「イク」とも言う。

ラブグッズ
性的な快楽を得たり、性行為を楽しむためのアイテム。

性暴力
デートDV(デートディーブイ)
交際している人同士で起こる暴力。親密な相手を傷つけたり、どちらか一方が相手を支配し、自分の都合にあわせて相手をコントロールしようとすること。
身体的暴力、精神的暴力、社会的暴力、性的暴力、経済的暴力がある。

性暴力
性に対する人権侵害。リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)を犯し、幸せで健康に過ごせないこと。

セクハラ
セクシュアルハラスメントの略。力を持った人がその立場を利用して、相手に性的な行為や行動を強要すること。

リベンジポルノ
元交際相手に別れたことの報復として、性的な画像・動画をインターネット上に流出させること。
リベンジポルノ防止法で禁止されている。
また、「復縁しないとネットに性行為中の動画を流す」などと脅すことも脅迫罪という罪になる。

レイプ
相手の意思を尊重せず無理やり性行為を強いること。

セカンドレイプ
性被害者が被害に関して周囲からの心ない言動により、更に傷を深く負ってしまうこと。

性的同意
すべての性的な行為に対して、お互いがその行為を積極的にしたいと望んでいるかをはっきり確認すること。性的同意は性行為のみではなく、相手に性的にふれる時(キスやハグ等)でもはっきりとした確認を取ることが大切とされている。
⇒詳しくは性的同意

性暴力被害者支援ワンストップセンター
産婦人科医療やカウンセリング、法律相談などの専門機関と連携している性犯罪・性暴力に関する相談窓口。

◎性教育・性の権利
包括的性教育(ほうかつてきせいきょういく)
性を人権の視点で捉え、心や体、社会など幅広い側面から体系的に学ぶ性教育。
あらゆる性別が平等であり、多様な性のあり方があることを前提に、性に関することを生殖だけでなく、コミュニケーションや人間関係も含めて学ぶ。子ども・若者たちが健康と幸せを実現するため、科学的に正確な情報を子どもが幼い時から年齢に応じて学び、性について自分で考えて決める力(性的自己決定力)と、他者を尊重する力を養っていくもの。

国際セクシュアリティ教育ガイダンス
ユネスコ(UNESCO=国連教育科学文化機関)が中心となり、UNAIDS(国連合同エイズ計画)ユニセフ(UNICEF=国連児童機関)、WHOなどいくつかの国連機関や性教育分野の専門家の協力を得て、各国の研究結果を踏まえて作成された国際的な性教育の指針・手引き(International Technical Guidance on Sexuality Education)。 
 すべての国の教育政策担当者を対象にして、5歳から18歳以上までの子供や若者にとって正確でそれぞれの年齢に適したカリキュラムを提供できるようにまとめられている。
日本語訳では『国際セクシュアリティ教育ガイダンス 教育・福祉・医療・保健現場で活かすために』(ユネスコ編)が明石書店から出版されている。

性の健康
性の健康とは、性に関して、身体的、情緒的、精神的、社会的に良好な状態にあることであり、単に病気がないというだけではなく、セクシュアリティ(性のあり方)や性的関係に対する肯定的かつ敬意あるアプローチと同時に、強要・差別・暴力を被ることなく、楽しく、安全な性的経験をする可能性をもつことが求められる。性の健康は、セクシュアリティに関する幅広い理解なくして、これを定義し、理解し、実現可能にすることはできない。
性の健康が達成され維持されるためには、すべての人々の性の権利が尊重され、保護され、満たされなければならない。

2005年モントリオールでの性の健康世界学会(World Association for Sexual Health :WAS)において「性の健康と性の権利宣言」が確認・採択されている。

セクシュアル・リプロダクティブヘルス/ライツ(SRHR
「性と生殖に関わる健康・権利」を指す。1994年カイロでの国際人口開発会議にて採択された「人々が安全で満ち足りた性生活を営むことができ,生殖能力を持ち,子どもを産むか産まないか,いつ産むかを決める自由を持つこと」。また、1995年の北京での第4回世界女性会議で、日本を含め採択された行動綱領においても女性の人権として確認された。セクシュアル・ヘルスはリプロダクティブ・ヘルスに含まれるとして省略し、リプロダクティブ・ヘルス/ライツと表記されることもある。

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